偶然にも同じ2014年に始まった札幌国際芸術祭と、新千歳空港国際アニメーション映画祭。
北海道を代表する文化事業となった2つの文化の祭典は、現在までそれぞれが持つ場の魅力を活かし、独自のコンセプトの確立へ向けて活動を続けてきた。
本プログラムでは、札幌国際芸術祭統括マネージャーであり、今年度の本映画祭国際審査員を務める細川麻沙美と、映画祭チーフディレクターの小野朋子が、これまでの歩みと、アートとアニメーションを通した活動が地域にどのような変化をもたらしたかを語り、今後どのような方向に進むべきか、北海道における文化事業の在りようを探る。
GUEST PROFILE
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細川麻沙美
1977年生まれ。大学卒業後、テレビ局での展覧会制作・運営を経て、一年間カナダに滞在。2008年からは、企画・展示業務を中心にフェスティバル事務局に従事。2013年に独立。これまでに「イサム・ノグチ展」(2005年、札幌芸術の森美術館、東京都現代美術館)、「文化庁メディア芸術祭」(2008年~)、「art and collective intelligence」(2013年、山口情報芸術センター[YCAM])、「札幌国際芸術祭」(2014年~、札幌市)等に関わる。現在、札幌国際芸術祭実行委員会事務局統括マネージャー。
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小野朋子
1976年札幌生まれ、札幌市在住。新千歳空港国際アニメーション映画祭設立時より現在まで、チーフ・ディレクターとして参加。北海道内にて上映事業やワークショップの企画制作も多数行う。これまでに札幌国際芸術祭2017コーディネーター、主な事業に「札幌爆音映画祭」(2019年~、札幌市)、映画監督による講演シリーズ「映画へと導く映画」(2020年~、札幌市)など。