AWARDS 2017
短編部門グランプリ
GRAND PRIX FOR SHORT FILM
- Jury Statement
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この熟練の技術で作られた、静かで力あるメタフィルムは、本当の意味でのインディペンデント作品であり、孤独なアニメーターの創造における日々の葛藤を語ります。モノトーンの世界へと深く深く入り込んでいくこの映画は、最初のフレームから最後のフレームまで、観客を捉えて離しません。
A skillfully manufactured, quiet but powerful meta fiim, a true independent production, which shows us the everyday struggle of the lonesome animator with his creation. The film takes us deeper and deeper into a monotone world, which captivates the viewer from the first to the last frame.
日本グランプリ
JAPAN GRAND PRIX
- Jury Statement
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同調圧力に呻吟する人が増えています。老若男女を問わず多くの人々が「空気を読めない」罪悪感から自身を追い込んでいく、そんな現代社会の歪みに正面から無防備なまでの直球で切り込んだ意欲作と言わねばなりません。リアルなデザインを敢えて排除し、「かわいらしいアイコン」として最大公約数的に認知され得る(つまり同調圧力に屈した)記号的キャラクターを設定する事で、安直なハートフルドラマに陥る事なく、現代人に巣食う「病み」をアイロニカルに活写しています。もし本作が単なる「スタイルとしての社会派ドラマ」に留まっていたなら、これほど我々の心を揺り動かすには至れなかったでしょう。画面からは作者自身の声にならない咆哮が噴出しているのです。身を焦がす憤りと爆発、そして果てしない孤独、まだ道は見えないけれど、とにかく進むしかない、そんな「あがき」のアニメーション作品に我々は激しく打ちのめされたのです。
Many people suffered from the peer pressure. Regardless of age and young man, they feel the sin to say something different from the others. This film deals with this topic in a straight forwarded way. A “pretty” character design makes them anonymous and ironically tells a “disease” that infects people living in this era. This is not a drama with a social topic. This is a cry from a heart. The anger explodes and burns the soul. Then the Infinite loneliness. Even if the road is not visible, one should head to somewhere. This film is a struggle itself.
新人賞
NEW TALENT AWARD
- Jury Statement
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この前例のないアニメーション作品は、喜びとともに重力と戯れます。結局すべては最後に、あるべきところにおさまっていくのです。いや、もしかしたら違うかもしれませんが。
This unconventionally animated film joyfully struggles with gravity. Eventually everything falls into place, or not.
審査員特別賞(イゴール・プラッツェル)
SPECIAL JURY AWARD (IGOR PRASSEL)
- Jury Statement
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1950年代始めのユーゴスラビアで出版された本を原作にしたこの毛糸によるストップモーション作品は、老若男女に対象を問わない、温かみのある普遍的な物語です。その土地に元々住む土地を大事にし、大量消費主義の病に陥らないことを伝えます。映画を構成するあらゆる要素――動き、脚本、撮影、音、そして編集が、優れた達成となっています。
This woolen stop-motion animated film allegory adapted by a classical book published in Yugoslavia the early 1950’, is a warm and universal tale for young and old. It tells a story about caring for your natural habitat and not falling into the disease of mass consumerism. All the elements in the film - animation, scenography, photography, music and sound, editing - are brought to a masterful execution.
審査員特別賞(ミヒャエル・フライ)
SPECIAL JURY AWARD (MICHAEL FREI)
- Jury Statement
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私たちの生きるこの宇宙を、賑やかな場所にしてくれてありがとう。
Thank you for jazzing up our universe.
審査員特別賞(アンナ・ブダノヴァ)
SPECIAL JURY AWARD (ANNA BUDANOVA)
- Jury Statement
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父と息子のつながりを、日常的なオブジェクトを用い、才能に溢れたやり方で描く作品です。
This Jury’s Special Award goes to the creators of a film that showed us a father and son's connection through ordinary objects by an extraordinary talented way.
審査員特別賞(リュウ・ジアン)
SPECIAL JURY AWARD (LIU JIAN)
- Jury Statement
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テーマとスタイルが極めて統一されている作品です。この作品で使われている技法と色使いは、静かな孤独と寂しさに加え、視聴者に緊張される迫力をもたらします。作品には、詩的な美しさが満ち溢れています。
Theme and style are ultimately connected. The technique and color used in this work bring us to feel a tension in addition to silent solitude and loneliness. The work is filled with poetic beauty.
審査員特別賞(黒坂 圭太)
SPECIAL JURY AWARD (KUROSAKA KEITA)
- Jury Statement
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まずは審査員である前に一人の表現者として最も触発され且つ激しく打ちのめされた作品と言わねばなりません。本作は所謂ナラティブを排除した地点から出発しながら結果として極めて純度の高い「造形ドラマ」の可能性を垣間見せてくれます。ミクロとマクロをストイックに溶接させるアプローチは、1980年代の「構造映画」を彷彿させますが、本作に於いては厳格無比な構造性そのものが逆説的に豊かな「詩情」を醸し出しているところにアクティブな同時代性を感じました。「生命」という語源的スピリットに於いて、これほど「アニメーション」の名に相応しい作例は稀有と言えるでしょう。
First of all, I must say this film inspired and even beaten me as an artist before being a member of the jury. It departs from the point where the so-called narrative is eliminated but makes us glimpses the possibility of what can be called "plastic drama", in a highly pure way. This approach to weld micro and macro together reminded me of "Structural Film" of the 1980s but in this work, this rigid structure itself bear rich "poetry", which is very contemporary. This film is “animation” in In the etymological spirit: "breath of life”.
ベストミュージックアニメーション
BEST MUSIC ANIMATION
観客賞
AUDIENCE AWARD
キッズ賞
KIDS AWARD
新千歳空港賞
NEW CHITOSE AIRPORT AWARD
- Jury Statement
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若き2人の作家が生み出した、アニメーションのコミカルなダイナミックさとリズムの爽快さが、この古い物語を実にフレッシュに楽しませます。
外務大臣賞
MINISTER FOR FOREIGN AFFAIRS AWARD
- Jury Statement
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繊細な波のように押し寄せる言葉と、余白の美しさ。静けさが熱量をともない、熟練を感じさせる作品です。
観光庁長官賞
JAPAN TOURISM AGENCY COMMISSIONER AWARD
- Jury Statement
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どこかで見たような可愛らしい風景に、予想と異なる形で現れる奇妙なものたち。カラフルな違和感が楽しく心に残ります。
北海道知事賞
HOKKAIDO GOVERNOR AWARD
- Jury Statement
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見なれた街の風景が、アニメーションによって生き物のように躍動する。疾走する音の効果が加わり、うねりをあげて視点を変えてくれます。
ISHIYA賞
ISHIYA SPECIAL AWARD
- Jury Statement
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巧みな編集と効果的な音楽表現により、生きとし生けるものの鼓動が交差する。この上なくエモーショナルな生命賛歌です。
サッポロビール賞
SAPPORO BREWERIES SPECIAL AWARD
- Jury Statement
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何者にでもなれるはずだった愛の入り口は、伝えようもない空虚な自分を気づかせる。現代に生きる私たちにのみ共有しえる描き方で、この普遍的な物語を、より切なく再生させています。
北洋銀行賞
NORTH PACIFIC BANK AWARD
- Jury Statement
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コミカルな人形造形に戸惑う序盤から、美しい雪と光、音楽の力で驚くほど夢中にさせる壮観さです。
北海道銀行賞
HOKKAIDO BANK AWARD
- Jury Statement
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積み重なるメタモルフォーゼの圧倒的な強度により、枠外の幻想世界へと導く素晴らしい作品です。
北海道コカ・コーラ賞
HOKKAIDO COCA-COLA AWARD
- Jury Statement
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調和から一転、シンプルなアニメーション表現が世界の均衡を揺るがし、崩していく。実写背景の作品は数多くある中でも、革新を感じさせる作品です。
よつ葉乳業賞
YOTSUBA SPECIAL AWARD
- Jury Statement
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少ない色使いで展開されるお洒落さと可愛らしさに、一瞬で心がつかまれ、もしかしたら本当にこんなことがあるかもしれないと思わせる、完成度高い作品です。
ロイズ賞
ROYCE‘ SPECIAL AWARD
- Jury Statement
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あなたがいれば、特別な自分でいられる。美しく印象的な青色が、ロマンティックな架空の物語を自分の物語として心に広げてくれます。