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映画祭レポート⑪/スタジオフィーチャー スタジオコロリド


左から、石田祐康さん(アニメーション監督)、金苗将宏さん(アニメーション・プロデューサー)、鈴木孝輔さん(制作デスク)
 
 映画祭3日目、『陽なたのアオシグレ』、『台風のノルダ』などの中編作品や今年公開された長編作品『ペンギン・ハイウェイ』の制作を手がけたアニメーションスタジオ「スタジオコロリド」から、アニメーション監督の石田祐康さん、アニメーションプロデューサーの金苗将宏さん、制作デスクの鈴木孝輔さんをお招きしての「スタジオフィーチャー スタジオコロリド」が開催された。
 
 スタジオコロリドは今年夏に、長編作品『ペンギン・ハイウェイ』を制作したことから歴史あるアニメーションスタジオに思われるが、実際は2011年に設立された比較的新しいスタジオだ。
 

 
 ゲストそれぞれの仕事の紹介と、スタジオコロリドに所属するに至った経緯からトークは始まり、アニメーションジャーナリスト数土直志さんの司会で終始和やかに進行。現在、スタジオコロリドは「アニメに関わる人が安心して働き続けることができる場を作る」という会社の理念をもとに、劇場作品を中心に制作をしている。その背景として、フジテレビ時代からTVシリーズを手がけてきた代表取締役山本幸治氏の「石田さんは長編作品を作っていくべき器だ」という発言がきっかけとしてあり、現在はまさにその言葉の通りに進んでいるという。
 

 
 スタジオの歩みの過程として大きなポイントとなる作品に『台風のノルダ』がある。『台風のノルダ』は26分の中編作品で、監督はキャラクターデザインを得意とする新井陽次郎氏が務めている。『台風のノルダ』はスタジオコロリドの歴史の中でも野心作だったのではないか?という質問に、石田さんは「新井氏は『陽なたのアオシグレ』を制作した際に絵が大変魅力的で、制作を進めていくにしたがって新井さん自身の野心を垣間見ることができた。それを一度形作ることができた作品なのでは」と振り返った。
 

 
 未来のスタジオコロリドはどう変わっていくか。現在、スタジオ内では次の世代の育成に取り組んでいるスタッフが多く、「映画を作っていくうえで新しい才能を育成して、表現の幅を広げる挑戦をしていきたい。下の世代からの突き上げが会社として必要であり、作品を通して刺激を与え合うことができなくなると、作品もつまらなくなってしまうため、お互いに刺激を与え合う関係が大切」と語った。

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