今年初めての試みとなるNEW CHITOSE AIRPORT PITCH 2021は、作品完成後のための場所だけではない、未来を生み出すためのプラットフォームとしての映画祭を探るための試みである。その開催を記念して、過去、映画祭にゆかりのある作家たちが、映画祭がどのようなキャリアをもたらしたのか、そして、今なにを作りつつあるのかなど、「映画祭の生み出す未来」について、それぞれの視点からトークを行う。
※ルー・クワハタさん、ギンツ・ジルバロディスさんによるプレゼンテーションはライブ配信のみとし、アーカイブはありません。
- Ru Kuwahata:
『Negative Space』(共同監督:Max Porter) 2017年度短編部門ノミネート、観客賞受賞 - 見里朝希:
『マイリトルゴート』2018年度短編部門ノミネート、審査員特別賞受賞 - ギンツ・ジルバロディス:
『Away』2019年度長編部門ノミネート、審査員特別賞受賞 - 岩井澤健治:
『音楽』2019年度長編部門ノミネート
PROFILE
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Ru Kuwahata
東京生まれ。米国ロードアイランド州在住。2007年よりマックス・ポーターと共に『タイニーインベンションズ』として制作活動を開始し、TVコマーシャル、ミュージックビデオ、短編映画などを制作する。作品はサンダンス映画祭, アヌシー国際アニメーション映画祭, クレルモン・フェラン短編映画祭など、1000以上の国際映画祭に入賞歴がある。2コマ撮りアニメーションの『ネガティブ・スペース』は第90回アカデミー賞にノミネートされ、その他グランプリなど135以上の賞を受賞。現在は初の長編、『ポルセリン・バード』をフランスのミユ・プロダクションズと共に制作中。
Ru Kuwahata is an Oscar-nominated animation filmmaker born in Tokyo, Japan, living in Providence, USA. Since 2007 she has been collaborating with Max Porter as the directors duo Tiny Inventions. Known for their unique mixed-media animation, they have directed and produced TV commercials, music videos, PSAs, comics, interactive games, and four independent films. Their films have screened in more than 1000 festivals around the world, including Sundance Film Festival, Clermont-Ferrand and Annecy International Animated Film Festival. Their most recent short, Negative Space (2017), was nominated for the 90th Academy Awards and has garnered 135 prizes. They are currently working on their first feature-length animated film, Porcelain Birds, with Miyu Productions in France.
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見里朝希
東京都生まれ。2018年、東京藝術大学大学院アニメーション専行修了。『あたしだけをみて』(2016)や『マイリトルゴート』(2018)はSHORT SHORTS FILM FESTIVALで優秀賞・東京都知事賞をはじめ、国内外の映画祭で多数の賞を受賞。若手クリエイター対象の国際賞「Young Guns」にも選出される。2021年発表の『PUI PUI モルカー』ではTVアニメシリーズ初監督を務める。現在、WIT STUDIOに所属し、ストップモーションスタジオを発足する。
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ギンツ・ジルバロディス
1994年生まれ。ラトビア在住の映像、アニメーション作家。自身の映像制作への関心は、幼少期に古典映画を見たり、短編映像やCMを作ったりしたことから始まる。これまでに手描きアニメーション、3Dアニメーション、実写など様々なメディアで7本の短編映像を制作し、それらの手法に特有の美学を融合させて作る。2019年に、本映画祭のコンペティション長編部門で初の長編作品『Away』が審査員特別賞を受賞。本作は2020年にキングレコード配給で、全国公開。
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岩井澤健治 ( IWAISAWA Kenji )
1981年生まれ、東京都出身。 高校卒業後、実写映画のスタッフとして石井輝男監督に師事。 その傍ら独学でアニメーション制作を始め、08年に短篇「福来町、トンネル路地の男」を発表。 長篇第1作となる「音楽」は自主制作体制で7年半の歳月をかけて完成後、2020年1月11日より劇場公開され、約9ヶ月に渡ってロングラン上映された。
Born in 1981 in Tokyo. After graduation from high school studied with director Teruo Ishii starting from feature film production then moving on to animation. First animated work “Fukuraicho man in the tunnel maze” was completed in 2008. His first independent feature animation “On-Gaku: Our Sound”, which it took seven and a half years for him to complete, was released in theaters on January 11, 2020 and screened in many theaters in Japan for 9 month.